KTC GROUP

子どもも大人もみんなでチャレンジ!
野外で「ダッチオーブン講座」を開催

2025.12.22

2025年12月6日に大高緑地(愛知県名古屋市)にて、SENVUS「センバス教育みらいプロジェクト」主催のダッチオーブンを使った野外料理体験が開催されました。当日は学童保育「KTC放課後スクールHug-PON!(通称:ハグポン)」に通う小学生とその家族、広域制通信制高校「おおぞら高校」の生徒が参加。子どもと大人が一緒に“初めてのこと”に夢中で取り組む様子をお届けします。

SENVUS「センバス教育みらいプロジェクト」ダッチオーブン講座とは

 SENVUS(センバス)とは、ラテン語の「SENSUS(感覚)」と「VIVUS(生活)」からとった造語です。人と人、人と自然が、もっともっとつながれば、人の、暮らしの、未来を希望に変えられる。センバス教育みらいプロジェクトは、全ての世代の一人ひとりに希望を描くことができる、教育や体験をお届けしています。

 ダッチオーブン講座では、野外で薪割りや火起こしから自分たちで準備を行います。メインは鉄鍋で作る季節の野菜やお肉の料理。料理が完成するまでの待ち時間には仲間と一緒にゲームを楽しみます。センバス教育が実践する「人と人、人と自然のつながり」を身近に実感できるイベントです。

子どもたちだけにレシピを伝え、子ども主導のクッキング!

 今回のダッチオーブン講座では、ローストチキン・豚汁・焼きりんごの3品を子ども・大人混合のチームに分かれて料理。チームの中で子どもたちだけにレシピが渡され、料理の工程やポイントが伝えられました。自分たちだけがレシピを知っているという状況に、子どもたちは真剣にメモを取りながら話を聞いていました。
 一方、大人たちには「危険ではない限り、子どものすることは止めず見守ってください」という説明がありました。「本当に任せて大丈夫?」といった大人の心配とは裏腹に、子どもたちはやる気満々。レシピを大人たちに説明し、役割分担の指示をするなど主体的に進めていく様子が印象的でした。主導権を子どもに託すことで全員での挑戦となりました。

子どもたちにだけレシピを伝達中
調理のポイントなどを真剣にメモ

 イチから食材の準備にチャレンジ

 それぞれのチームで必要な食材の準備も自分たちで行いました。豚汁づくりでは、子どもたちが大根や長ネギなどの野菜をカット。「いちょう切りってこうだっけ?」と教わった切り方を思い出しながら切っていました。大人たちは手伝いたくなる気持ちをぐっとこらえ、最後まで子どもの挑戦を見守りました。
 ローストチキンづくりでは、丸鶏の下準備にトライ。一羽丸々の状態の鶏肉に塩コショウとオリーブオイルを自分たちの手でしっかり塗り込みました。子どもたちは普段なかなか触ることのない丸鶏に思わず驚きの表情。「油どれくらい塗ればいい?」とチームで話し合いながらすすめていました。自分たちの手で料理が出来上がっていく楽しさを感じている様子でした。

いちょう切りに挑戦
丸鶏を使ったローストチキン

初めての火起こし!ダッチオーブンの熱を間近に感じる体験

 最も重要な火起こしには高校生が挑みました。火の種を大きくするのに苦戦しましたが、ダンボールを使って風を送ったり息を吹きかけたりを繰り返し、無事に人生初の火起こしに成功。ローストチキンは火の強さで仕上がりが変わるため、焼き加減を確認しながら慎重に調理。火力を調整しながら完成を待ちました。
 野外炉から灰が舞い上がるほど大きくなった火。熱風の中、踏ん張って豚汁の材料を炒め続ける子どもたちの姿に周りから「頑張れ~」と応援の声が上がりました。どのチームも最後まで“自分たちで作り切る”ことにこだわり、参加者が自ら“やってみる”姿が印象的でした。

火起こしも成功し、いよいよ調理開始
火の熱と戦いながら豚汁の具材を炒める様子

参加者インタビュー:ハグポンから参加の親子

―りく君(小学校4年生)
 大根を切るときに手もシャキンと切ってしまいそうで怖かったです。「太く切ると火が通りにくいよ」と教えてもらったので、次からはもっと薄くしようと思いました。味付けをみんなの好みに合わせるのは難しかったですが、美味しくできて皆も喜んでくれたのでよかったです。
 普段はお母さんがご飯を作ってくれるので料理をしたことがなかったけど、今日チャレンジしてみて料理って大変なんだなと実感しました。これからは積極的に手伝おうと思います。
 今日は料理や片付け、落ち葉集めなどができて楽しかったし、勉強になったのでまた参加したいです。

―りく君のお母さま
 ダッチオーブンを使った料理に挑戦したことがなかったので、こういった機会じゃないと一生やることはないだろうと思い申し込みました。どの料理も美味しかったです。普段は見守るのが苦手なので、子どもに料理をやらせないのですが、任せてみてみたら意外とできて驚きました。普段見ることができない一面がたくさん見れたので参加してよかったです。

ハグポンに通うりく君(左)とりく君のお母さま(右)

参加者インタビュー:おおぞら高校から参加の生徒

さつきさん(1年次)
 普段から家族でキャンプに行ったりするので、このイベントの話を聞いて「行ってみたい」と思い参加しました。初対面の方ばかりでしたが、緊張はしないタイプなので楽しかったです。みんなで料理を作っている時や食べている時が1番楽しかったです。
 子どもと関わるのが好きなので小学生たちと触れ合えて貴重な機会でした。すごく可愛かったです。あと、苦手だった野菜を克服しました。ゴボウが苦手だったのですが、今日作った豚汁に入っていたゴボウは食べることができました。このようなイベントがあれば、また参加したいです。

おおぞら高校に通うさつきさん(1年次)

 

 

子どもも大人も関係なく、参加者の皆さんそれぞれに“一歩踏み出す瞬間”がありました。そこから多くの発見や学びがあり“挑戦してみることにこそ価値がある” と改めて実感した一日でした。次のイベントではどんなことにチャレンジするのか楽しみです。

 

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